フィレンツェのサンタ・マリア・ノヴェッラ駅から歩いて10分程のところに、ひっそりと佇んでいる庭園があります。
今から400年以上も前の1591年、四季を楽しむ庭園を含めた邸宅が当時の有名な建築家によって手がけられました。1620年になるとコルシーニ家に委ねられ、現在に至りますが、すぐ脇を路面電車が通過したり、交通量の多い通りに面しているとは思えないほど、中は、シンと静まりかえっています。
1834年にロマンティシズムの雰囲気を残した庭園に手を加え、今は時々、イベントがあると公開されたりしています。普段は、見ることが出来ないため、こういう機会は見逃せません。
さて今回、「ARTIGIANATO E PALAZZO」というイベントが、このコルシーニ庭園で、5月18日より4日間公開されました。
フィレンツェを中心に活躍する職人さんたちの祭典です。
素敵な庭のあちこちに、フィレンツェで、こんなにも素敵な職人さんたちがひしめき合っているのか…と感動せざるを得ません。
ジュエリーあり、革製品あり、陶芸あり。
その技術の高さは、作品を見ているだけでも、惚れ惚れとしてしまいます。
中には、それらの技術を学べるコースの紹介もあり、ついには、学んでみたくなってしまいます。
50以上もあるブース。見応えがあります。
中には、日本人の職人さん達もいました。
イタリア人ですら、その後継者を見つけるのは至難の技で、遠い日本から、コツコツと、その技術を学び、継承していく姿は、同じ日本人としても誇りに思います。
素敵な庭と職人の技、5月の暖かい日差しの中で、ちょっと得した気分になったのでした。
2017.5.24
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yuki
イタリア在住20年以上。フリーランスとして、さまざまなサイトでライターとして活躍中。イタリアの魅力と旬な情報を日本に紹介しています。
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