フィレンツェの歴史地区の真ん中、バルジェッロ国立博物館の前に位置する教会、バディア・フィオレンティーナ教会。
ガイドブックではあまり紹介されない教会ですが、その歴史は978年にまで遡ります。
「神曲」の著者であるダンテは、同じく彼の著書である「新生」で、思い人のベアトリーチェと初めて会ったのがこのバディア・フィオレンティーナ教会だとしています。
バディア・フィオレンティーナ教会でのミサで二人は初めて出会ったのだとか。
ダンテもこの教会へ足を運んでいたのですね。
また、ダンテの理解者・讃美者だったボッカッチョ(「デカメロン」の著者)はダンテの「神曲」をこの教会で朗読したと言われています。
ずっとずっと昔から、そして今も、フィレンツェの町の中心で、フィレンツェの人たちに親しまれてきた重要な教会です。
入口を入ると、すぐに階段があり…
階段を上るとすぐ、回廊があります。
そこには回廊に囲まれた中庭があります。
その回廊から、空を見上げると…
そこに見えるのは14世紀初めに建てられたという鐘楼。
ダン・ブラウンの小説「インフェルノ」では、この鐘楼から影の男が飛び降りる…というストーリーになっているそうですね。
そして、バディア・フィオレンティーナ教会の中は、小さいながらとても美しく、気品があります。
教会に入ってすぐ、左を見ると、そこにはフィリッピーノ・リッピ作の「聖ベルナルド顕われた聖母」があります。
私はこの絵が大好きで、この絵を見るためにバディア・フィオレンティーナ教会の前を通ると中に入ってしまいます。
残念ながら、教会内は写真撮影禁止のため、教会内と作品の写真はありません。
でも、フィレンツェにお越しの際は是非、バディア・フィオレンティーナ教会に行ってみてください。そして、実際にその目で教会や作品を見て、その美しさと歴史を肌で感じてみてくださいね。
Badia Fiorendina
住所:Via del Procolsolo, 50122 Firenze
2016.8.3

shiho

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