フィレンツェもだんだん寒くなってきました!寒い時期のイタリア料理に欠かせないのがお肉と野菜からとるスープ(出汁)。今回はイタリア家庭でとるスープをご紹介します!
スープをとるのに使用する材料は家庭によって変わりますが、今回ご紹介するのは我が家(私のイタリア人夫の家族)のレシピです。
材料はいたってシンプル。牛肉、牛の骨、野菜はイタリアンパセリ、ニンジン、セロリ、玉ねぎ、にんにくです。(さらに鶏肉と鶏ガラ、牛タンを入れるお家なども多いです。)
イタリアではこの季節になるとスーパーなどでもスープを取るための部位が多く売られるようになります。
スープの取り方もいたってシンプル!
材料を全て鍋に入れ…
(このとき黒胡椒の実もいくつか加えます。)
材料が全て浸るくらいたっぷりの水を入れて…
そして、ひたすら煮込む!
作り方は簡単なのですが、長時間煮込むため、家にずっといるときでないとできません。
ちなみに我が家では4時間は煮込みます。
最後に塩で味をととのえてスープのできあがりです!
スープをとったお肉ももちろんいただきます。
このお料理は“ボッリート”(ゆで肉)と呼ばれます。
長時間煮込んであるので、お肉はとても柔らか。そして、とてもあっさりしたお味のお肉です。
グリーンソースやモスタルダと一緒に頂くのが定番です。
モスタルダというのは北イタリアの特産で、マスタード入りシロップに漬けた果物のピクルスのことです。
上の写真にある赤い物はサクランボのモスタルダ。
一見甘いフルーツのシロップ漬けに見えますが…マスタードが入っているので、外見からは全く想像できない辛さのアクセントがあります。
ボッリートやチーズなどとよく合います。
そして、何時間もかけてとったスープは…
イタリアのクリスマスメニューの定番でもある、“トルテッリ・イン・ブロード”(スープに肉の詰め物パスタを入れたスープパスタ)に使用したりします。
他にも、スープはリゾットを作るときなどにも使用します。
やはり、時間をかけてとったスープは、市販の固形コンソメよりコクがあり、優しい味です。
イタリア家庭の優しくて、あたたかい味のスープで、体の芯から温まります!
2016.12.2

shiho

最新記事 by shiho (全て見る)
- さすがイタリア!窯焼き本格ピッツァを自宅で楽しむ - 2017年3月15日
- 旅行に役立つイタリア語 ~ショップ編~ - 2017年3月8日
- フィレンツェの郷土料理「リボッリータ」の作り方 - 2017年3月1日
コメントを残す