フィレンツェに、チェルトーザと呼ばれる大きな修道院があります。
わずか4名で運営されていた4年前、神父様と修道僧の高齢化のため閉鎖されましたが、その後、現在は信者組織により受け継がれています。
解説付きの見学がおこなわれ、代々修道院で受け継がれ製造されていたリキュールやジャムをはじめとするさまざまな修道院製造の品が売店で販売されています。
閉鎖前にガイドのコースと個人的な勉強のため訪れてから長らく訪れていなかったのですが、今年久し振りに訪れると、以前と変わらず、手入れがされていました。
以前はガイドの勉強目的だったので、ブックショップの商品にはあまり関心がなかったのですが、引率の講師の方が「ここのリキュールやジャムは評判なので、興味がある人は見て帰ったら?」とおっしゃられたことが記憶に残っていました。
下見を兼ね今年見学に初秋訪れた時は、時間も余裕があったのでブックショップの商品をいろいろ見てみました。
ほかの修道院では見かけないオリーブオイルが販売されていたので、それについて尋ねると、修道院の周囲の広大な敷地はオリーブ畑になっていて、そのオリーブオイルとのことでした。
その時販売されていたオリーブオイルは昨年のもので、今年のオイルが出たら購入してみようと思っていたので、先日再訪しました。
前回も日曜日、今回も日曜日だったのですが、前回の静けさとは打って変わって、宗教祭日でクリスマス前のクリスマスマーケットが特別開催されていたためか、駐車場に入りきれない車が道路わきに数珠つなぎに縦列駐車、門の外にもあふれていました。
小さな子どもを連れた家族、外国人観光客らしき方々もちらほら。
日本人の方にはなじみの薄い(人里離れた)大修道院の見学は、欧米の方にはかなりの人気スポットなのです。
フィレンツェのチェルトーザは、市バスで簡単にアクセスできる便の良さ、フィレンツェからシエナへ向かう道すがらということもあり、週末の見学は事前確認をした方がよいといわれていたのが納得の盛況ぶりでした。
運営が修道会を離れたため、営利を考えなくてはいけなくなったのか、倉庫と化していた場所を整備して今回クリスマスマーケットを誘致したようで、結婚式などのイベントにもスペースを貸し出すそうです。
運営元が変わっても、昔ながらの伝統が続いて、この広大な空間が有効に活用されていてうれしかったです。
公共交通機関のアクセスはフィレンツェの市バスATAF37番、サンタマリアノベッラ広場始発です。
「Certosa di Firenze」または、その次の「Senese Certosa」下車、徒歩10分弱です。
フィレンツェの郊外には、修道僧が活動が続けられている修道院があるのですが、車でないと行きにくいのです。
しかし、ここは、フィレンツェから30分弱で気軽に行け、個人でも見学時間に合わせて訪れると内部を詳しく案内していただけるとても貴重な施設です。
そして、ここならではのお土産も買うことができます。
2度目のフィレンツェお勧めスポットです。
2019.12.11

shinako

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