12月に入ってからも、すっきりしない天気が続くフィレンツェです。
そんな中、毎年この時期に開催されるサンタクローチェ広場のクリスマス市が始まりました。
今年は12月22日までで、朝10時から夜10時まで開催されています。
なんと50店舗も出ているそうです。
クリスマスマーケットというと、何となくドイツっぽいイメージなのですが、フィレンツェでも一緒です。
食べ物の屋台は、ドイツ、オーストリア色が強いです。
普段見ることのない大きなプレッツェル、ウィンナーシュニッテル、ドイツソーセージ、お肉の焼ける匂いとともに、付け合わせのザウアークラウトのすっぱいにおいがただよってきて食欲をそそります。
シナモンなどのきいたホットワインのスパイシーな香りはクリスマス気分を高めてくれます。
屋台のお店の顔ぶれも、日本で開催されているクリスマス市とかぶるものが多いかもしれませんが、私が日本で見たことがなかったクリスマス市定番(?)の食べ物がスティンコ・ディ・マイアーレ(豚のすね肉)のグリルです。
初めて見た時、子どものころ見た漫画に出てくる、原始人が食べる骨付き肉の塊の絵そのものの形の豪快な姿に、驚くとともに興味をそそられました。
じっくり焼かれて余分な脂は落ちて、柔らかくゼラチン質が多くて、とても美味しかったのですが、ボリュームがとんでもなかったです。
付け合わせに盛られたザウアークラウトとジャガイモなどの野菜もおなかにずっしりきて、2人で一皿注文して丁度だと思いました。
そして一緒にビールを飲むのが最高だと思います。
ちょっと珍しい食べ物の屋台としては、ギリシャ料理がありました。
先日ローマ教皇が訪日の後、ギリシャで聖フランチェスコが始めてプレセピオと呼ばれるカトリックの伝統となったクリスマスのキリスト誕生の人形を飾った礼拝所を訪れたことがニュースで報じられていました。
フィレンツェのサンタクローチェ教会はフランチェスコ会の教会、クリスマス市開催場所としては宗教的にもぴったりな場所なのだなと思いました。
クリスマス市も時代の変化なのか、以前毎年来ていたムートンやフェルト小物、木彫小物など素朴なお店が減って、量産品を販売するお店が増える傾向にあります。
そんな中、常連の素朴な昔ながらの木製日用雑貨を売るお店が来ていてうれしかったです。
仕事前の時間つぶしのつもりがついついお買い物をしてしまいました。
フィレンツェのクリスマス市から姿を消したお気に入りのお店たち、来年こそはフィレンツェに戻ってきてくれないものかなと思います。
2019.12.4

shinako

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