フィレンツェといえば、ビステッカ・フィオレンティーナ。
Tボーンステーキで有名なこの街では、一回来たら、ぜひ、味わって頂きたいものの一つです。
日本の牛肉とは違って、脂の少ない肉肉しい感じがたまりません。
そんなフィレンツェで、機会があったら味わってほしいものがあります。
それは、Cinta Senese(チンタ・セネーゼ)という、高級な豚肉です。
トスカーナはシエナの山岳地帯に生きる、この豚は、首元がベルトのように白いのが特徴の黒豚で、なんと、D.O.P の品質保証つき。
その歴史は、非常に長く、古代ローマ帝国の時代から飼育されていたと言われています。
実際、フレスコ画にも描かれていたりします。
北は Mugello(ムジェッロ)地区から、南は Maremma(マレンマ)地方あたりまでの地域でのみ生息している為、とても貴重なこの豚は、イノシシに近い特徴を持つと言われています。
他の豚に比べ、肉の色が濃厚で脂身がピンクっぽいのが特徴で、焼くととても柔らかくジューシーな味です。
実際食べてみると、肉自体が、若干甘く感じられます。
フィレンツェ郊外のレストランで味わうことが出来る、この豚肉は、生産数が少ない為、高級豚として扱われています。場合によっては、イベリコ豚よりも高いと言われますが、フィレンツェ風ビステッカよりは、はるかに安く感じます。
サラミやソーセージも有名で、これでしたら、フィレンツェ市内でも気軽に購入できます。
機会があれば、ぜひ一度、味わってみてください。オススメです。
2017.9.27
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yuki
イタリア在住20年以上。フリーランスとして、さまざまなサイトでライターとして活躍中。イタリアの魅力と旬な情報を日本に紹介しています。
趣味は、おいしい食材を求めて、いろいろなところを巡ること。

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