3月19日は聖人ジュゼッペ(日本ではヨセフの名のほうが一般的)の日です。ジュゼッペはイエス・キリストの養父(聖母マリアの夫)なので、イタリアではこの日を“父の日”としています。
父の日にイタリアではお菓子を贈る(みんなで食べる)のが一般的ですが、そのお菓子は地方によって異なります。
トスカーナでは上の写真のFrittelle di riso(フリッテッレ・ディ・リーゾ)と呼ばれる揚げ菓子を食べます。
私も、先週の父の日、イタリア人義父にこのフリッテッレ・ディ・リーゾを持っていきました。
お菓子の名前の中にもある言葉“riso”ですが、日本語では“米”という意味です。
そう、お米を牛乳で煮込んだ物を使ったクリームからできている甘いお菓子なのです。
日本人の感覚からすると、「お米を牛乳で煮込んだ!?」「お米のクリーム!?」と、違和感をおぼえるかもしれませんが…
これが、意外とおいしいのですよ!
フリッテッレ・ディ・リーゾを切ってみると、お米のつぶつぶが残っているのが分かります。
オレンジの皮も香り付けに少し入っていますね。
このフリッテッレ・ディ・リーゾはお店で買った物ですが、家で作る人もけっこういるようです。
このフリッテッレ・ディ・リーゾですが、父の日だけでなく、カーニバルの時期(1月半ばくらい)から、春先まで、フィレンツェのお菓子屋さんで見かけることができます。
みなさんは“米”のお菓子と聞くと抵抗ありますか???
騙されたと思って、一度食べてみてください。
おいしいですよ~☆
2015.3.25
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shiho
フィレンツェに2004年より在住。フィレンツェでイタリア人に日本語を教える日本語教師。
休日は、トスカーナの魅力を探しにドライブ。
おいしいもの、トスカーナの田舎、フィレンツェのきれいなものが大好き。

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