3月21日の春分の日から迎える最初の満月の次の日曜日。
この日がキリストの復活祭です。
フィレンツェの街中のショーウィンドウは、卵型で飾り付けられていて、もうすぐ復活祭が近いことを知らせてくれます。
よく見ると、卵型の他にウサギの姿も見られます。
どうして、ウサギ?
実は、復活祭の卵は、ウサギが運んでくるものだとされています。
イースター・バニーとも言われ、これは、西方教会のみに見られる風習なのだとか。
ドイツから発生したと言われるイースター・バニーは、カラフルな卵やキャンディを子供たちに届けたと伝えられています。
中世の時代は、教会芸術の一般的モチーフだったとも言われるウサギ。
処女性を失わずして繁殖するウサギは、「聖母マリア」と関連づけられたとも言われています。
また、その繁殖性を「豊穣のシンボル」と捉える考え方もあるそうで、生命の復活と繁栄を祝う復活祭には、今もこうして、ウサギの姿が見られるというわけです。
スーパーに行くと、綺麗にパッケージされた卵型のチョコレートの横には、しかと、ウサギの形のチョコレートがあるのには、そういう訳があったのですね。
毎年、日付が変わる復活祭。
今年は、4月1日がその日にあたります。
ブォーナ・パスクア!(ハッピー・イースター)
2018.3.28
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yuki
イタリア在住20年以上。フリーランスとして、さまざまなサイトでライターとして活躍中。イタリアの魅力と旬な情報を日本に紹介しています。
趣味は、おいしい食材を求めて、いろいろなところを巡ること。

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