今日の話題は、今月やってくる復活祭。
キリスト教国ではクリスマス以上に宗教的に大切な日とされています。
復活祭は、春分の日の後の最初の満月の次の日曜日。
なので必然的に移動祭日となっていて1ヶ月近いずれ幅があります。
今年は遅めで、4月21日。
暖かい復活祭になります。
祝い方は、クリスマスが厳かなのに比べて、春という季節もあって、明るく賑やかです。
お菓子屋さんやスーパーには、鳩の形のパン菓子、カラフルな包装紙のチョコレートの卵が並びます。
フィレンツェでは、
ブリンデッローネというキアーナ牛に引かれた山車が街を練り歩き、
ミサの終わった大聖堂から、コロンビーナと呼ばれる作り物の白い鳩がこの山車に点火、仕掛けられた花火や爆竹の大競演です。
その鳩は直ぐに大聖堂に引き返し、主祭壇に戻ると良い年になると言われているのですが、
前回の2018年は大聖堂にすら戻らなかったのです。
1966年、フィレンツェ旧市街地が水に浸かった大洪水の年も、鳩は戻らなかったと、不安にかられた春の幕開けだったのですが、
フィレンツェでは大きな自然災害なく2018年は過ぎていきました。
フィレンツェのお祭りで重要なカルチョストーリコ(古式サッカー)の組み合わせもこの時決まります。
市バスでも行くことができるフィレンツェ郊外のグラッシナという町では、復活祭の前の金曜日の「キリストの受難」のイベントがあります。


昨年の復活祭は4月1日。
未だ3月の深夜の屋外鑑賞は寒かったです。
復活祭は春の旅行シーズンのピーク。
そして本格的な観光シーズンの始まりを告げる休暇でもあります。
友達同士、恋人と旅行する人も多く、家族で過ごすクリスマスと少し違った印象です。
そして観光シーズン終わりは、11月1日「諸聖人の日」の祝日が絡む週末まで。
教会に通う人は少なくなっても、しっかりキリスト教は生活の中に入っていることを感じます。
2019.4.3

shinako

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