9月の初め。
フィレンツェ中心街に程近いカッシーネ公園には、沢山の白いテントが張られています。
それもそのはず、8月25日から、Festa dell’unità (フェスタ・デル・ウニタ)が開催されているからです。
目印は、この観覧車。
日本のそれに比べれば規模の小さいものですが、フィレンツェでは珍しく、小さな子供たちが、楽しそうに並んでいます。
夕方も6時半を過ぎると、外はまだ明るいですが、いい香りがしてきます。
匂いの方へついつられ、屋台の並ぶ方に行ってみます。
かっこいいお兄さんが大きな肉を焼いていました。
フィレンツェはビステッカで有名ですが、サルシッチャやチキンの丸焼きもやっています。
外で焼くお肉、立ち昇る煙に、ついついお腹の虫もなり始めます。
国際色豊かな屋台は、イタリア料理だけでなく、フランス料理ありブラジルのシュラスコあり、エジプト料理あり…他にも、いろいろな屋台があります。
アメリカ風ハンバーガーのお店。屋台代わりの車が、とても可愛い。
まだ、夕飯には少し早い気もしますが、川沿いのテーブルは埋まりつつありました。
実は、このフェスタ、PD という政党の主催です。PDといえば、中央左派。フィレンツェ出身レンツィ元首相をはじめ、今現在の首相も、この政党です。いろいろな国籍の料理が並ぶのは、外国人受け入れ推進派の彼らが主催だからなのですね。
もちろん食べ物だけでなく、政治について、真剣に語り合う場もあります。
世界各国の料理に触れつつも、政治についても考えるイタリア人の政治に関する関心の高さの象徴とも言えるのかもしれません。
とはいえ、選挙権のない私は、もっぱら、食べる専門ですが。
このフェスタ、9月17日まで開催されています。
2017.9.6

yuki

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