3月8日、イタリア政府は、首相令を発出し、イタリア北部を中心とする地域の「レッドゾーン」を定めました。
町が封鎖される前に脱出を図ろうとする人々が大量に出て、ロンバルディア州から2万人が2日間で逃げ出したともいわれています。
そんな混乱を防ぐためか、イエローゾーンもレッドゾーン化するのは時間の問題と、早目の手を打ったのか、3月9日、レッドゾーンで適応されていた厳しい措置が、イタリア全土で適応されることになりました。
それら措置は4月3日まで有効です。
トスカーナ内でも電車に乗るときは、その目的の証明書が必要となるそうです。
今年は、ラファエロ没後500周年で、彼の生誕の地ウルビーノやローマで様々の特別展の企画がありましたが、幻に終わりそうです。
特にローマのラファエロ特別展は、世界から彼の代表作が集められていて、私も楽しみにしていました。
4月3日からの新しい対策が発表されると思うので、その時に屋外の施設、庭園、考古学公園や美術館、教会は、入館者の密度を抑えて営業してほしいものだなと思います。
長期家に閉じこもっていては、体力も抵抗力も弱り、ストレスと不安が増すばかり。
これからしばらく人混みを避けた散歩と、家でヨガやストレッチ、読書をして過ごす日々が続きそうです。
気軽に旅行に行くことができて、人と会う、そんな当たり前のことが、こんなにもろく崩れ去るとは。
昨年の今ごろを思い返して、日常は何とももろいバランスの上に成り立っていたのだろうと深く感じています。
一日も早く、そんな日常が戻ることを願います。
2020.3.11
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shinako
フィレンツェに2008年から在住。
観光ガイド。イタリア美術と食に関することが得意分野。
趣味は、創作、スキー、乗馬、合気道。最近、ヨガのマスターコースを受講。

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