新型コロナの感染状況がなかなか落ち着かないイタリアですが、トスカーナ、バジリカータ、カンパーニア、モリーゼ、トレント、サルデーニィアの州では、我慢が報われ、イエローゾーンになりました。イエローゾーンになると、州内の移動は自由で、美術館は開館することができます。
フィレンツェでは、1月18日から平日のみ美術館が再開されました。(アカデミア美術館は館内整備のため、一足遅れて2月13日から再開予定です。)
シニョーリア広場のロッジア(回廊)も入り口の鎖が外され、中に上がってゆっくり彫刻を鑑賞することができます。
外出が自由な時間は5:00~22:00で、自宅に戻る必要があるので、学校の遠足のような日帰り旅行のみ可能という状況です。
各々の施設に出かけるなら、直近の開館状況を確認してからが無難です。
イエローゾーンの州では、レストラン営業は18:00まで店内で飲食ができます。ただし、1テーブル4名までという制限があります。夕食営業ができないので、レストランによっては定休日を返上して営業を行っているお店もあれば、長期休業を取っているお店もあります。そのため、グーグルや旅行サイトに掲載されている営業時間を当てにせず、お店に直接連絡を取って事前確認、予約をするのが手堅い状況となっています。
私も久しぶりに近場ではありますが、フィレンツェの北東、ムジェッロまでフィエゾレ経由で出かけました。
久々の車だったので、たった30分ほどの距離にもかかわらず、情けないことに車酔いしかけてしまいました。
盆地のフィレンツェ市内は雲に覆われていたのですが、フィエゾレの丘の上まで上がるときれいな青空がのぞき、数日前に降った雪が路肩にぽつぽつ残っていました。
久しぶりに見るムジェッロの、のどかな農耕地帯の景色を楽しみ、酪農が盛んな地域ならではの、とても美味しいディプロマットクリームがたっぷり入ったお菓子をいただき、帰路、雲の上の丘から夕日が沈むところをながめました。
フィレンツェ市街地では、カスミがかかったように見える夕焼けが多いのですけれど、フィレンツェは下界という位置から見た夕焼けは、雲に反射した光のコントラストも鮮やかでよりドラマチックに感じられました。
1月18日のニュースでは週末のトスカーナにある有名なスキー場のアベトーネの様子が報道されていました。スキー場のオープンはまだでゴンドラもリフトも動いていないのですけれど、ここ10年間良い雪に恵まれていなかったアベトーネが、今シーズン待望の積雪と雪質に恵まれ、待ちかねた大勢のスノースポーツファンや家族連れが雪遊びに訪れている様子がテレビに写っていました。日中も気温が氷点下なので、数日前に降り積もった雪がそのままのふかふかの状態をキープしているようでした。
感染防止に気を使いながらですが、自由が戻ってきたことがとても嬉しいです。
スポーツ施設や劇場、イベントの再開まで、もうひと頑張りです。
皆様も感染防止と防寒に気を配りつつ、充実した毎日をおすごしくださいませ。
2021.1.20

shinako

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