北イタリアを中心に、数多くのコロナウイルス感染者が確認されました。
ヴェネト州、ロンバルディア州では、感染者が出た地域の交通遮断、学校閉鎖、人が集まる場所は基本的にすべて閉鎖されたのですが、今週から、美術館、教会、劇場などは再開することとなりました。
可能な限りウイルス検査をするイタリアの積極的な姿勢は、経済的な大打撃を招き、市民の不安をあおり、買い占め騒動などに波及してしまいました。
イタリアはウイルス蔓延国のレッテルが貼られ、入国拒否された渡航者が出ています。
北イタリアを中心に観光業はもちろん、製造業、流通業界にも深刻な影響が出始めています。
ウイルス検査を受けた人の人数が、地域や国によってかなりばらつきがあるので、私は、「患者数」はたよりにならないと思っています。
二次感染者が運んだ分も加味すると、ヨーロッパ全土、同程度の感染状況である認識で過ごすべきではないかと思います。
フィレンツェ市は、観光業に占める割合が強いため、もろにこの打撃を受けています。
不要な外出は控えましょうというのと反対に、衛生管理、体調管理をしていれば大丈夫、ウィルスを必要以上に恐れるはやめましょうという報道があります。
国は、3月1日、第一日曜日の国立美術館無料というイベントは取りやめたのですが、フィレンツェ市は、フィレンツェとその周辺の市民に対する市立美術館の無料を通常通り行いました。
さらに、3月6日(金)から3月8日(日)の3日間、旅行者に対しても入場料無料とすると発表がありました。
入場無料になるのは、ヴェッキオ宮殿、サント・スピリト修道院食堂の最後の晩餐、サンタ・マリア・デル・カルミネ教会のブランカッチ礼拝堂、ムゼオ・ノヴェチェント(現代美術館)、サンタ・マリア・ノヴェッラ教会美術館、サン・フィレンツェ教会、サンティッシマ・アヌンツィアータ教会、サント・スピリト教会です。
また、スティベルト美術館も、3月7日のみ無料開館を決めました。
スティベルト美術館のウェブサイトはこちらから。
3月8日の「国際女性デー」は、イタリアの国公立の美術館が女性のみ無料というサービスが行われる年が多かったのですが、今年はどうするのでしょうか。
国際女性デーの象徴であるミモザの黄色い花のような明るい気持ちになる企画があることを願っています。
2020.3.4

shinako

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