今回はフィレンツェの新型コロナ感染状況について書かせていただきます。
フィレンツェが州都になっているトスカーナ州は、急激にコロナウイルスの感染状況が悪化し、先週イエローからオレンジへ、そして、ナポリのあるカンパーニア州と同時に11月15日(日)からレッドゾーン入りが発表されました。
期間はとりあえず15日間で、その後の状況で見直しとされています。
しかし、州知事は「これまでの感染状況の動向を考えると、12月半ばまでオレンジゾーンに戻るのは難しいだろう」と言っていて、フィレンツェ市長は「クリスマスまでにオレンジゾーンに戻るのはかなり難しいだろう」という見解を出しています。
春のロックダウンと異なり、レッドゾーンの規制は生活を圧迫しないように工夫されているようで、少し安心しました。
理髪店・美容院は予約営業継続です。食料品店以外の店舗での一般販売は基本禁止されますが、予約販売の店舗受け取りはおこなえるようです。
春のロックダウンで通販サイトを設けた個人店舗も増えたようで、ウェブ化が加速しているのを感じました。
とはいえ、大切なプレゼントやこだわりのものは、実物を確認できるなら確認して買いたいものですよね。
11月14日、レッドゾーンを目前に「クリスマス前の実店舗での最後のショッピングの機会かもしれない」、「これからしばらく出歩くことができない」という思いで、旧市街地は外出を楽しむ若者や家族連れでにぎわっていました。
若者に人気のブランド店、大型服飾チェーン店、ジェラート屋さん、本屋さんの入り口には入店待ちの列ができていました。
自己申請書を持たずに気軽に外出できる最終日だったので、私は夕焼けを見に久しぶりにミケランジェロ広場まで旧市街地を突っ切って散歩に出ました。
街はかなりのにぎわいだったにもかかわらず、ミケランジェロ広場はそんなに人が多くありませんでした。
夕日とフィレンツェのパノラマをゆったりと堪能しました。奇跡的にフィエゾレの丘に虹がかかっていました!
暗くなってからフィレンツェの街に戻ると、相変わらずにぎわいは続いていました。
レッドゾーン初日の11月15日のニュースでは、天気に恵まれたにもかかわらずフィレンツェの旧市街地は前日と打って変わって閑散として、カッシーネ公園はサイクリングやジョギングをする人がある程度集まっていた様子が報道されていました。
私の家の部屋の窓から見える大通りも、車の交通量はごくわずかで、ジョギングする人や歩行補助具を使って散歩に出ている高齢者の姿をちらほら見かける程度で、静かな日曜日でした。
感染者数が落ち着いて、早くオレンジにそしてイエローゾーンに戻ってほしいものです。
みなさまも健康管理に気を付けて、この冬無事乗り切ってください。
2020.11.18

shinako

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