ロマーナ通りを歩いていると、格別日当たりの良い家の外壁に早くも薄紫色に藤の花が咲きだしていました。
日本ではゴールデンウィークにちょうど見ごろを迎える所が多いと思うのですが、
フィレンツェでは一足早く4月半ばには盛りを迎えそうです。
藤の花、イタリア語で「リチネ(Glicine)」。
こちらに植えられている品種はフィレンツェ人好みなのか香りの有る藤の花が多く、藤棚のある庭の近くを通るとふわりと香りが漂ってきます。
フィレンツェ1番の藤の名所はバルディーニ庭園(Giardino Bardini)です。
この庭園にはフィレンツェのパノラマが藤房の間から楽しめる藤棚のトンネルがあるのです。
様々の品種で構成されているので比較的長い期間、八重咲、赤紫色など珍しい藤の花、そして藤の花の香りを楽しめます。
この庭園のメインゲートはVia de’Bardi 1r、入場券はボーボリ庭園と共通で10ユーロです。
庭園内の見晴らしの良いところにはカフェもあり、フィレンツェの景色を楽しみながら軽食をとって、ゆっくりくつろぐこともできます。
この庭園内の奥の方に、現在美術館として使われている建物があり、そこからVia Costa S.Giorgioにぬけ、坂を上がってサン・ジョルジョ(S.Giorgio)門をくぐるとベルヴェデーレ(Belvedere)要塞。
この要塞の壁に沿って右に進むと、ボーボリ庭園の裏口の一つに繋がり、2つの庭園を続けて楽しむことができます。
季節の良いこの時期にお勧めのお散歩というか、トレッキングと言ってもよいかもしれない庭園ツアーです。
2019.4.10
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shinako
フィレンツェに2008年から在住。
観光ガイド。イタリア美術と食に関することが得意分野。
趣味は、創作、スキー、乗馬、合気道。最近、ヨガのマスターコースを受講。

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