「フィレンツェカード」は、フィレンツェのほとんどの美術館に入場できるフリーパスです。
フィレンツェカードは、現在(2019年7月現在)85ユーロ、バストラムのフリーパスは7ユーロの追加料金となっています。
5年ほど前に、72時間50ユーロでスタートしたフィレンツェカード、利用者が増えだすと、72時間だから72ユーロと、あっという間に値上げされ、オマケでついていたその期間のバストラム無料乗車も、追加料金を支払うことになり、そしてフィレンツェを代表する国立美術館ウフィッツィ美術館の大幅値上げに伴い、さらに値上げされ今に至っています。
そんなフィレンツェカード、値上げばかりでなくいろいろシステム変更があり、スマートホンにダウンロードして使えるデジタルフィレンツェカードというシステムができました。
以前は、ネットで事前購入した場合、現地の受け取りポイントに、バウチャーと本人確認ができるものをもって本券を受け取るという二度手間があり、お客様には現地購入をお勧めしていたのですが、デジタルカードならロスタイムもなく、スマートフォンにアプリケーションをダウンロードして、バウチャーの13桁の番号を入力、確認メールが送信され、最初の利用開始ポイント時点から72時間のカウント開始となります。
デジタルカードのサービスとして、12か月以内の指定された日48時間を28ユーロ追加することで延長利用できます。
3日で見学しきれなかった場合、1年以内に再度フィレンツェに来られる場合など、ありがたいサービスですが、一度入場したところに再入場できません。
そして最後に、フィレンツェカードご利用の注意ポイントです。
・大聖堂の入場は優先権がありません。
・大聖堂のブルネレスキのクーポラは完全予約制で、予約をするには発券が必要なため、その際に72時間がスタートすることになります。
・日曜日や宗教祭日が重なると数日まで空きがない場合があり、滞在日数を過ぎ、断念せねばならないこともあり得るので、確実に登られたいなら、フィレンツェカードとは別途、公式サイトで購入と予約(20ユーロ)をする必要があります。
・ウフィッツィ美術館とアカデミア美術館は、フィレンツェカード利用者も予約せねば一般の列に並ばねばならなくなりました。(予約料はこの場合無料です)
予約方法は電話予約(+39055294883)または、現地の当日予約窓口です。
オルサンミケーレ教会のチケットオフィス、アカデミア美術館の予約発券窓口、ウフィッツィ美術館1番の当日予約発券窓口です。
こう書いていくと、全然メリットがない?と思われるフィレンツェカードですが、
ウフィッツィ美術館(ハイシーズン予約料込24ユーロ)
アカデミア美術館(ハイシーズン予約料込16ユーロ)
メディチ家礼拝堂(8ユーロ)
サンマルコ美術館(8ユーロ)
バルジェッロ美術館(8ユーロ)
ピッティ宮殿(16ユーロ)
ヴェッキオ宮殿(12ユーロ)
ここまでで92ユーロ
有名な教会
サンタマリアノヴェッラ教会(7.5ユーロ)
サンタクローチェ教会(8ユーロ)
大聖堂付属施設共通券(現地購入18ユーロ、もし取れたらここにクーポラの登頂も)
美術ファンの人が最低ここはと思うところの入場料だけで100ユーロを超えてしまうのです。
そしてもう一つメリットが大きいのがお子様連れの方。
18歳未満の子どもは、同伴の家族の方がフィレンツェカードを利用している場合、一緒に無料入場できます。
フィレンツェカードのメリットを検証してご利用ください。
2019.7.24
コメントを残す