今年も半分近くが過ぎ、今更なのですが、イタリアの美術館無料の日の制度が変わりました。
これまで通り、オフシーズンに当たる1月から3月と、10月から12月、美術館週間(今年はすでに過ぎ、3月5日から10日)は、イタリアの国立美術館がすべて無料となるのですが、その他に各々の美術館責任者が、無料の日を8日設定できることとなり、ウフィッツィ美術館、ピッティ宮殿(パラティーナを中核とする美術館群)の今後の無料日は下記のようになっています。
6月2日:ウフィッツィ美術館のみ
6月23日:ウフィッツィ美術館とピッティ宮殿、ボーボリ庭園
8月4日:ピッティ宮殿、ボーボリ庭園
8月11日:ウフィッツィ美術館のみ
8月27日:ピッティ宮殿、ボーボリ庭園
10月31日:ウフィッツィ美術館とピッティ宮殿、ボーボリ庭園
11月6日:ウフィッツィ美術館のみ
11月30日ピッティ宮殿、ボーボリ庭園
5月26日は、ウフィッツィ美術館単独美術館の無料の日だったのですが、選挙の日、悪天候と、悪条件が重なったことと、個々の美術館の無料の日までは情報がいきわたっていないためか、これまでの無料の日と比べて落ち着いていました。
ウフィッツィ美術館の無料の日は、昨年まで入場待ちの長い列に並ばなくてはいけなかったのですが、今年から試験的にAIを使った発券機が導入され様相が変わりました。
当日整理券を取得し、整理券の時間(15分以内の遅刻まで有効)に、入場口2番に続く列に並ぶのです。
時間が来ると整理券を読み取ってから別の職員が無料チケットを配布します。
入場枠が残っている希望時間を選択できるのですが、入場枠は早い時間からなくなります。
美術館の開館時間は8:15からですが、発券機は7:30前から発券が開始されます。
確実に早朝の入場を考える方はこの時間から並んでいます。
発券は人数(1人5枚まで)そのあと希望入場時間を選択します。
手に入れた整理券の時間までは自由に時間が使えます。
ただ、入場枠が無くなり次第発券は終了してしまうので、午後入場をご希望の場合でも朝のうちに整理券を手に入れておかねばなりませんが(美術館週間の週末は9時過ぎ、既に12:30以降の枠しか残っていませんでした)、以前の様に2~3時間待たねばならないことは無くなりました。
ウフィツィ美術館は予約しても、予約チケットの発券に並び、さらに予約者の列に並び、混む時間帯は1時間ほど入場に時間がかかるので、新システムの無料の日は上手に計画すると無駄な時間を費やすことが無くなりそうです。
(このシステムが試験導入されているのはウフィツィ美術館のみで、ほかの美術館はこれまで通りです。)
館内の状況は普段のウフィッツィ美術館より空いていて、もう少し発券枚数を増やしてくれてもよいのにという印象です。
ウフィツィ無料の日を上手に活用してくださいませ。
2019.6.2
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