フィレンツェに来られた方は必ず目にするであろう百合の紋章。
この紋章は、街のあちこちで、見かけることができます。
「Il giglio di Firenze」(イル・ジーリオ・ディ・フィレンツェ=フィレンツェの百合の意)と呼ばれ、フィレンツェのシンボルマークになっています。
市庁舎にも掲げられ、はたまた、地元のサッカーチームのシンボルともなっています。
「百合の紋章」と言われていますが、フィレンツェ近郊に咲くアイリスの花を象徴しているとも言われ、
花びらの間に二本の雄しべがデザインされています。
この紋章をトレードマークにしているお店も多いです。
起源が今ひとつはっきりしていないのですが、その歴史は長く、11世紀中頃からと言われており、フィレンツェで最も重要な貴族、メディチ家の紋章にも登場しています。
あちこちで見られる、このシンボルマークが、実は微妙にデザインが違っていて、
見ているだけでも、楽しい気分になってくる私です。
主に雄しべの部分とガクの部分のデザインに違いの特徴が現れています。
フィレンツェ人の象徴でもあるので、地元の人々は、このマークをこよなく愛しているのだなぁと感心します。
微妙に違いつつ、それでもやっぱり、このマーク。
なんだか遊び心があるような気がして、
そんなところが、とってもイタリア人らしく感じるのです。
フィレンツェのお土産に、このジリオのマークが入ったものを選ぶというのも、ひとつの思い出となるかもしれませんね。
2019.3.27
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yuki
イタリア在住20年以上。フリーランスとして、さまざまなサイトでライターとして活躍中。イタリアの魅力と旬な情報を日本に紹介しています。
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