世界中が新型コロナで右往左往する中、とうとうクリスマス休暇が始まりました。
例年フィレンツェでは、サンタクローチェ広場でクリスマスマーケットが開催され、クリスマスマーケットの本場ドイツをはじめとして国外からも屋台の出店がやってきてクリスマス気分を盛り上げてくれます。
感染者増加で美術館も閉鎖される状況ですから、イベントごとは全面中止で、クリスマスマーケットも今年は開催されません。
せめてクリスマス気分を味わおうと、クリスマスマーケットの定番のホットワインを友人が作ってくれました。
イタリアでは、ヴィン・ブリュレと呼ばれています。
スパイスをそろえるのが少々面倒ですが、イタリアでは大型スーパーやお茶の専門店のなかにはヴィン・ブリュレ用のスパイスセットが販売されています。
材料はそんなに特殊なものはなく、意外と簡単にクリスマスマーケットの屋台の香りが広がります。
自分で作ると、スパイスの配分や甘みを自分の好みに合わせてアレンジすることも可能です。
意外とアットホームに楽しんだ方が似合う飲み物だなと思いました。

<ホットワインの材料>
赤ワイン1ボトル(アルコール度数の高めの物)
レモン(小)の皮 1個分
オレンジ(小)の皮 1個分
砂糖 100g
スティックシナモン 1~2本
丁子 5個
スターアニス 1個
ナツメグ香り 適量
レモンとオレンジの皮は白いところは苦みが出るのでうすくむいてください。
材料を加えて弱火で10分ゆっくりかき混ぜながら加熱したらフランベするようなのですが、私たちヴィン・ブリュレは火が付きませんでした。でも美味しかったです。
レシピをいろいろ見てみたら、火をつけないものもあったので、安全重視でフランベ無しでよいような気がします。
リンゴを加えたりしょうがのスライスやジェニパーベリーを加えたり、いろいろアレンジがあるようです。
さらに私たちは、加熱時に砂糖なし、飲むときに好みで蜂蜜を加えて甘みを調整しました。
残ったホットワインは冷蔵庫で3日間保存可能です。
ヴィン・ブリュレの発祥は、僧院で風邪薬として飲まれていたものだそうです。
一口いただいただけで体が中からぽかぽかと温まり、こわばった筋肉が緩んで血液の循環がよくなる感じがするので納得です。
今年のクリスマスはオリジナルのヴィン・ブリュレをつくってご自宅でまったりと過ごされるのもよいかなと思います。
楽しいクリスマスをお過ごしください。




2020.12.23

shinako

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