城壁、周囲4kmほどに囲まれた街、ルッカ。
この4km…という数字にピンと来なくて、実際には、思ったより大きい感じがしました。
先日、教会が多い…という話をしましたが、洋服屋さんも多いです。
確実に、建ち並ぶ店の半数以上がブティックであるのは、ルッカの人々が、お洒落に興味がある人たちだと思ったのですが、実は、11世紀以降、絹の生産と交易で繁栄したのだそうで、そういう歴史が、土台にあるのかもしれません。
旧市街を徘徊していると、ちょっと面白いことに気づきました。
看板。
よく見てみると、看板がある2つある店が、あちこちにあります。
小さく、「MESTICHERIA D.ROSSI」。
日本語でいうと、「ロッシさんの塗装屋さん」。
この看板の下には、塗装屋とは縁もゆかりもなさそうなお店があります。
「PIZZICHERIA」。
ピッツィケリアというと、ハムやチーズ、お惣菜を量り売りしているようなお店の事ですが、奥をのぞいてみても、どうやらモダンなオフィスのよう。
ハムやチーズのかけらもありません。
「OREFICERIA . GIOIELLERIA」。
金細工とジュエリー屋さんは、今はもはや、アンティークショップに。
「CALZOLAIO」
「靴屋」さんとされた、この店は、なぜか、ワインバーになっています。
時代とともに、お店は変われど、いつか遠い過去に存在したお店は、今もこうして、看板だけは存在しているのです。
随分と立派な看板に「FRANCESCO LENCI」さんという方の名前が。
調べてみると、ヴィアレッジョ出身の作家さんだと分かりました。
こういう看板を目に、古き時代に想いを馳せるような気分になる街。
ルッカという街が、さらに魅力的に感じたのでした。
2019.1.30

yuki

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