先日、キャンティ地方を訪れた時のこと。
入り口にデンと構えたイノシシに迎えられ、中を覗いてみる事にしました。
所狭しと、天井にぶら下げられた生ハムは、どれも本物です。
いかにもお肉屋さんという感じです。
ただ、面白いのは、お肉を裁くときに使う道具なども展示されているところ。
ガッツリとした図太い包丁たち。Tボーンステーキに使うお肉を切るには、こういう力強いモノを使っているのですね。
こちらは、スライサーに使ったり、ミンチにするときに使うもの。
見るからに年代物です。
ふと、こんな看板を発見しました。
「13世紀の秘密」と題された地下室への階段です。
戦争時代には、貯蔵庫として使用された様ですが、現在は、チーズセラーとして使われています。
プーンとカビの香りが漂っています。
中央にあるのはパルメザンチーズ。ホールで40kgほどあります。
サイドにねかされているのは、ペコリーノチーズ。
ペコリーノチーズを作るときに使用される道具も、趣があります。
お肉屋さんではありますが、さながら博物館のようでもあり、なかなか楽しむことが出来ました。食材自体にも興味がありますが、その歴史を感じることが出来るのもまた、興味深いですね。
2018.7.11
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yuki
イタリア在住20年以上。フリーランスとして、さまざまなサイトでライターとして活躍中。イタリアの魅力と旬な情報を日本に紹介しています。
趣味は、おいしい食材を求めて、いろいろなところを巡ること。

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