トスカーナは南のグロッセート県に人口8500人ほどの小さな街があります。
Massa Marittima(マッサ・マリッティマ)は、トスカーナに点在する他の小さな街と同様、丘の上に成り立ち、入り口にそびえ立つ門を見上げると、その深い歴史を感じずにはいられません。
日曜日の昼下がり…ということもあるのでしょうか。
街は、シンと静まり返っています。
十数年前、初めてイタリアに来た頃、まだ、シエスタという習慣がイタリアの街のあちこちにあり、お昼過ぎから夕方までは、皆ゆっくりと時間を過ごしていましたが、それがまだ、ここに残っているのだなと思います。
雨上がりの午後、しっとりとした小径。
人っ子ひとりいませんが、なかなか風情を感じさせてくれます。
こんな感じのレストランで食事をしたら、なんだか素敵な時間を過ごせそうです。
ふと見ると、壁には、色とりどりの花や植栽が飾られています。
田舎っていいなぁ…小さな街に来ると、いつも思うのです。
街の人々が、この街を愛しているのでしょう。
こんなに大胆に、商品が外に出ていても大丈夫なのですね。
実はこの街、スローフードの拠点地でもあり、CittaSlow(チッタスロー)にも登録されているのだとか。
古きを温めた街、トスカーナには、そんな素敵な街がまだまだ残っているのです。
2017.5.10
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yuki
イタリア在住20年以上。フリーランスとして、さまざまなサイトでライターとして活躍中。イタリアの魅力と旬な情報を日本に紹介しています。
趣味は、おいしい食材を求めて、いろいろなところを巡ること。

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