中世の時代からフィレンツェの政治の中心であったシニョリーア広場。今も昔も変わらずベッキオ宮殿の前にあります。
現在、シニョリーア広場は高級ブティックや高級BARに囲まれ、観光を楽しむ人たち、ショッピングを楽しむ人たち、香り高いコーヒーを楽しみながら休む人たちで溢れています。
さて、このシニョリーア広場ですが、“屋根の無い美術館”とフィレンツェが呼ばれるにふさわしい場所だと私は思います。
シニョリーア広場にある彫刻や銅像が名だたる芸術家たちの作品だからです。
まずは、この広場のシンボルでもあるミケランジェロの“ダヴィデ”。
シニョリーア広場にあるのはレプリカですが(オリジナルはフィレンツェのアッカデミア美術館にあります)、オリジナルがあった場所に忠実に再現されています。
ダヴィデ像の後ろ姿が見られるのも、フィレンツェならではかも。
アンマンナーティ作の“ネプチューンの噴水”。
そして、ベッキオ宮殿前にあるラッツィのロッジアには、多くの作品が並んでいて、それぞれの作品を間近でみることができます。
そこにあるジャンボローニャの作品、
“サビーニの女たちの略奪”と
“ケンタウロス・ネッソスを打つヘラクレス”。
チェッリーニの作品“ペルセウス”。
こんなに素晴らしい作品(ほとんどオリジナル)が、こんなに間近に、外で見られるなんて…なんと贅沢なことなのでしょうか!?
そして、今回最後にご紹介したいのは、このシニョリーア広場のベッキオ宮殿入口の壁のある“都市伝説”。
下の写真はベッキオ宮殿正面入り口の側の写真です。
赤く丸で囲んだところには、ある落書きがあるのです。
その落書きがこちら。
ベッキオ宮殿の壁にあるこの落書き、実はあのミケランジェロが描いた落書きと言われているんです。
落書きはある人物の横顔なのですが、モデルは死刑囚とか、ミケランジェロにお金を貸していた人とか…諸説あるようです。
また、友達と話している最中に暇だったので彫った…という説も。
しかも、この落書きをミケランジェロは壁に背を向けて(壁、絵を見ないで)、後ろ向きで彫ったと言われています。
本当にミケランジェロによる落書きなのか?モデルは誰なのか?
それを証明する資料は残っていないそうですが、こうして今でも語り継がれている“都市伝説”。歴史に残る天才たちが行き来していた場所、今でも素晴らしい芸術作品が野外に展示されているようなシニョリーア広場ですから、一概に“ただの噂”では片付けられない何かがあるような気がしませんか?
2016.8.24

shiho

最新記事 by shiho (全て見る)
- さすがイタリア!窯焼き本格ピッツァを自宅で楽しむ - 2017年3月15日
- 旅行に役立つイタリア語 ~ショップ編~ - 2017年3月8日
- フィレンツェの郷土料理「リボッリータ」の作り方 - 2017年3月1日
コメントを残す