グルメな人には、バルサミコ酢、パルミジャーノ・レッジャーノの産地として、
音楽が好きな人には、パバロッティの街として、
モータースポーツが好きな人には、フェラーリの街として知られたモデナの街。
美術館巡りが好きな人には、エステ家のコレクションが納められた素敵なエステンセギャラリーがあります。
バロック以降の建物が目立つ中で、街の歴史を感じさせてくれるのが、旧市街地にあるロマネスク建築の大聖堂、ギルランディーナの塔、市庁舎です。

ちょっと特別な観光スポットが、ドゥカーレ宮殿。
土日のみ要予約のガイド付きツアーで見学できます。
予約はモデナのインフォメーションセンターまで。

モデナは、フィレンツェから、車または電車で、片道1時間半ほどのところにある日帰り観光も可能な街です。
おすすめの電車は乗り換え不要の電車。
行きは、フィレンツェ発8:21、モデナ着10:08のインターシティー
帰りは、モデナ発19:50、フィレンツェ着21:20のインターシティー
夕食には早い出発なので、アペリティーボでおなかを落ち着かせてフィレンツェに戻るとちょうどよいです。
これ以外のほとんどの列車は、巨大なボローニャ駅での乗り継ぎが必要です。
日本と違い遅延が多いイタリアでは、列車の乗り継ぎはリスクを伴います。
ここで、モデナの観光コースをご紹介します。
モデナの駅に到着したら、まず駅近くの観光スポット、エンツォ・フェラーリの家博物館へ。
徒歩10分ほどで到着します。
かつてのオフィスを再現したお部屋や名車が展示されています。
メカニックの展示ブースもありますが、私はちんぷんかんぷんでした。
ゆったりとした館内にはカフェも併設、ミュージアムグッズ販売もあります。
ちょっとしたお土産にもなる控えめなお値段のものもありました。
(駅とこの博物館、郊外にある工場併設博物館を結ぶ有料のシャトルバスもあります。)

ここからエステンセ公園、パバロッティ劇場を通り、モデナの中心グランデ広場へ。
大聖堂、インフォメーションセンター、市庁舎、バルサミコ博物館などがある広場です。
ここのインフォメーションセンターで、ガイドツアーの受付が行われています。
そして、モデナの台所、アルビネッリ市場へ(昼過ぎに店じまいです)。
館内に、軽食がいただけるお店があります。
市場付近にも評判のレストランがいくつかあります。
ランチの後は、予約した午後のガイド付きツアーに参加、または街歩き、エステンセギャラリーを見学。


旧市街地から駅までは徒歩15分ほどかかるので、余裕を見て駅へ。
グルメにこだわる方は、ディナーを食べて1泊し、翌日パルマまたはボローニャを見学してフィレンツェに戻るのもよいと思います。
モデナはフィレンツェより北ですが、夏場は大変蒸し暑く、フィレンツェより過ごしにくいそうです。
そして冬はとても冷えるのです。
この気候がバルサミコ酢の熟成に良いそうなのですが、真夏の観光は覚悟が必要かもしれません。
そして、広場は丸い川石が敷き詰められていてヒールがある靴で歩くのは大変です。
ポー川流域の街の特徴なのでしょうか、マントバ、パルマ、モデナの広場は、丸石が敷かれていて歩き辛いです。
靴選びの際、ご考慮ください。
モデナは、小さいながら、イタリアの文化と歴史が凝縮された素敵な街です。
なお、パルミジャーノ・レッジャーノのチーズ工場は、町から少し離れた郊外から山にかけてありますので、駅からタクシー、または車での移動が必要となります。
バルサミコ酢醸造所も市庁舎の最上階以外は、タクシーを利用して訪れる必要があります。
2020.1.29

shinako

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