ある土曜日のお昼前、
以前訪れた事のある、オルサンミケーレ教会の上階がオープンしている事もあり、
ふと立ち寄ってみました。
普段閉ざされている上階への扉が解放されるのは、月曜日と土曜日の午前中のみ。
有名な観光スポットの多いフィレンツェ中心街にある割に、意外と落ち着いているのが、この教会の良いところであります。
もともと、食材の市場として建設されたこちらの建物は、
その階高も高く、他の教会同様狭く続く、四角い螺旋階段を登り続けます。
長い歴史の中で、色々な人が登ったであろう階段が続き、気が遠くなり始める頃、
イタリアでいう1階(日本でいう2階)に辿り着きます。
ガランとした広間に並ぶ彫刻を後ろに、
さらに上階に登る緩いカーブの階段を登ると、
そこは、まさに大広間。
四方に大きな窓があり、そこから見えるフィレンツェ中心街の景色。
大きな窓枠が、素敵なフレームとなり、どこを切り取っても、絵になります。
反対側は、レプブリカ広場が見える窓。
うっすら白くなっている窓ガラスが、逆に幻想的に街を映し出します。
お隣の窓からは、ドゥオーモが見えます。
なんだかまるで、この辺りの頂上階に住んでいるかのような景色が味わえます。
面白いのは、隣の窓からのぞくと、グンとドゥオーモが近づいたかのような大きさになること。
やはり、この日の一番人気の窓で、写真を撮る人が後を絶ちませんでした。
こういった景色が一望できるって、穴場のスポットのような気がします。
街の中心地にいながら、その街をそのまま体感できるような大広間。
しかも、入場無料です。
出口に向かう隣の塔にも、色々な歴史を感じつつ、
なんだかとっても得した気分になったのでした。
2019.3.20

yuki

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