フィレンツェの歴史地区からほんの少しだけ外に出たところに、“画家たちの館”(Palazzo dei Pittori)と呼ばれる館があります。
茶色の外壁に大きな窓が特徴的なこの建物。
1800年代後半にイギリス人画家によって建てられた建物だそうです。
フィレンツェの歴史地区にある建物の多くはルネッサンス期のものですから、1800年代のこの建物を、フィレンツェ人は「比較的新しい建物」と呼びます。
“画家たちの館”という名前の通り、この館には多くのアーティストたちが招待され、この建物の部屋を工房とし、作品を制作してきたそうです。
館の大きな扉をくぐり、中に入ると、赤い壁に、光を集める大きな窓、そして螺旋階段が見えます。
建物の造りは、確かにルネサンス期の物とはちがっています。
しかし、広いスペースにシンプルながらエレガントな装飾が施された美しい建物です。
さて、この“画家たちの館”、現在、一部はマンションやオフィスとして使われていますが、今でも本来の館の目的であったアーティストたちの工房がいくつかあります。
普段は一般公開されていないものの、時々、こうして芸術に興味のある人たち、地域の人たちに公開されています。
偶然にもアーティストたちの工房が公開されている日に近くを通ったので、中を覗くと、そこには作品の数々が…
この館の特徴でもある大きな窓。
工房の中は電気をつけなくても光で溢れていました。
この館、部屋の天井の高さがとても高くできています。
そのため、ほとんどの工房が、本来一つの部屋だったものを二階建てにしたり、ロフトを作って使用しているようです。
こんな素敵な建物の中なら、素敵なアイディアが浮かびそうですよね。
フィレンツェの歴史地区から少しだけ外にあるアーティストたちが集まる館。
フィレンツェの魅力は歴史地区にだけあるのではないのですね。
2016.5.31

shiho

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