イタリアの食材店に行くと、本当に多くのパスタが存在します。
面白いのは、それぞれのソースによって、そのパスタの種類を見事に使い分けていること。
「このソースなら、絶対、このパスタ!」という自負があって、そんなイタリア人の言うことが、なかなか面白かったりします。
「スパゲッティは、あんまり無いのね…」
と、ため息ながらに言う日本人の方もいらっしゃいますが、パスタと言ったら、スパゲッティばかりでないのが、ここイタリアなのです。
例えば、ちょっと唐辛子を効かせたトマトソース。
これには、私たちがイメージするスパゲッティや、ペンネを使うことが多いです。
ちょっとひねったタイプのフジッリやストレッツァプレーテと言われるパスタには普通のトマトソースより少し濃厚なバジルペーストに合わせたりクリームタイプのソースに合わせたりします。
パスタの幅が広がっていくと、より濃厚なソースに向くのかな…なんて思います。
肉の塊をじっくり煮込んで作ったミートソースには、パッパルデッレやタリアテッレが使われたりします。
見るからに、ソースがじっくり絡まりそうですもんね。
魚介の出汁を十分活かしたソースにもパッケリのような太めで大きいタイプのパスタを使ったりします。
味の濃さとパスタの幅や重さは、比例しているのかな…という気がして、そういう観点からパスタを選んでみるのも面白いな…なんて思ったのです。
次回、レストランに行く時には、少し意識して注文してみようと思うのでした。
2018/10/10
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yuki
イタリア在住20年以上。フリーランスとして、さまざまなサイトでライターとして活躍中。イタリアの魅力と旬な情報を日本に紹介しています。
趣味は、おいしい食材を求めて、いろいろなところを巡ること。

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