夏の強い陽射しに照らされて、夏のドゥオーモは、さらに白く輝いています。
夕陽があたって、ほんのりオレンジがかったドゥオーモが一番!だと思っていた私ですが、透き通る青い空に浮かび上がる白いドゥオーモも、なかなか素敵だなぁと、久々にじっくり見ると、その壮大さを思ったりします。
そんなドゥオーモ広場の一角に、白い石が埋め込まれているのをご存知ですか?
灰色のブロックが埋め込まれた広場に、ポツンと白く輝く石。
これ、大理石なのだそうです。
実は、1600年の1月。
フィレンツェで激しい落雷があり、なんと、ドゥオーモのクーポラの上で輝く金の玉に直撃したのだそうです。
その激しい衝撃により、この金の玉が、どーんと落ちたのが、ここ。
何しろ、116.5mの高さの上に、この金の玉があります。
飛び散った破片は、セルヴィ通りの半分ほどまで飛んだというのですから、相当な衝撃であったことでしょう。
あまりにもの高さで、白い大理石が小さくしか映りません。
直径2.5メートルもある金の玉は、重さも20トンあるそうで、落雷後、2年かかって再度取り付けられています。
その200年後の1802年に修復されています。
白い大理石は、その出来事をポツンと物語っていますが、そこにあるだけで、どこにもエピソードを語られるような案内板が出ていません。
ドゥオーモの裏手南側にそれはあります。
上ばかり気になってしまいますが、足元にもこうして、その歴史が刻み込まれているって、興味深いですね。
2018.7.18
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yuki
イタリア在住20年以上。フリーランスとして、さまざまなサイトでライターとして活躍中。イタリアの魅力と旬な情報を日本に紹介しています。
趣味は、おいしい食材を求めて、いろいろなところを巡ること。

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