一見、普通のエスプレッソのようなこの飲み物。トスカーナ州の港町リボルノで生まれたアルコールドリンク、ポンチ(Ponce)です。
このドリンクの歴史は17~18世紀にまでさかのぼります。
ポンチという名前は“こぶし”または“5”(こぶしを作る5本の指)という意味があるそうです。
だから、ポンチの材料は5つ!
エスプレッソ、ラム酒、砂糖、レモン、シナモンといったシンプルな材料です。
量はエスプレッソよりも少し多めくらい。
寒かったある日曜日の午後。
町中を散歩中、少し温まろうと入ったBARで、普通のエスプレッソよりも体の芯から温まるポンチを注文することに。
バリスタが作ってくれたポンチ。
見た目はエスプレッソなのに、飲もうとグラスを鼻に近づけると、ツーンとラム酒のアルコールを感じます。だから、飲むのも少しずつ…少しずつ…。
ポンチを飲み終わったころには体はポカポカ。外に出るのにマフラーもいらないくらいでした。笑
港町リボルノの寒い冬。そこで働く人たち、そこに住んでる人たちは、このポンチで体を温めるのですね。
ポンチはリボルノが本場ですが、リボルノだけでなく、トスカーナ州の町のBARであればメニューにあるところもあります。
冬真っ只中のトスカーナ。香り高いエスプレッソとラムのドリンクで体の芯から温まるのもいいものです。
2016.1.13
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shiho
フィレンツェに2004年より在住。フィレンツェでイタリア人に日本語を教える日本語教師。
休日は、トスカーナの魅力を探しにドライブ。
おいしいもの、トスカーナの田舎、フィレンツェのきれいなものが大好き。

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