「ボロネーゼ」と言ったら、日本でも人気のミートソースパスタ。
イタリアでは、「ラグー」と言います。
一般的には、挽肉から作られるミートソースをイメージされる方も多いかと思いますが、イタリアでは、実に、いろいろなタイプの「ラグー」があるんです。
トスカーナで特に有名なのが、「チンギアーレ」。
イノシシの肉を煮込んでほぐしたお肉を使っています。
イノシシの肉は、味も香りも濃厚なので、多くのスパイスで煮込んでありますが、手打ちのパスタにはよく合います。
スーパーに行けば、瓶詰めで売られていたりするので、アパート滞在の方には、気軽に味わうことも出来ますね。温めるだけでいいから、簡単です。
同じメーカーでも、いろいろな種類のミートソースがあります。
ビステッカ フィオレンティーナ(フィレンツェ風Tボーンステーキ)で有名な、キアナ牛のミートソースもあります。
「Lepre(レプレ)」は、うさぎ。「cervo(チェルヴォ)」は、鹿肉。
肉の数だけ、ミートソースの種類があって、その風味も違って面白いです。
先日、レストランで食したのは、「anatra(アナトラ)」。鴨肉のミートソースパスタ。
あっさりしたお肉で、ホロホロしています。一緒に煮込んだ野菜がとろけていて、その旨味がソースに凝縮していました。
挽肉を使ったミートソースではないので、肉の食感や味が楽しめます。
たかが、されどのミートソース。
お肉の違いを楽しむのもまた、オツなものです。
2017.10.18
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yuki
イタリア在住20年以上。フリーランスとして、さまざまなサイトでライターとして活躍中。イタリアの魅力と旬な情報を日本に紹介しています。
趣味は、おいしい食材を求めて、いろいろなところを巡ること。

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