クリスマス。
この時期の週末は、クリスマスのプレゼント探しに精を出すイタリア人たちで、街中が、一層賑やかになる月でもあります。
テレビのコマーシャルは、香水だのアクセサリーだの時計だの…魅力的な映像で、見ているだけでも魅了されてしまいそう。
そんな中、ふと見ると、街の中は、「赤いもの」ばかりが飾られたお店がいくつもあることに気づかされます。
これは、ランジェリーショップ。
なぜ、「赤いもの」ばかりなのか…
それは、イタリアのある習慣に理由があります。
年越しを控えた12月31日。
赤色の下着をつけて新年を迎えると、その年が幸運に恵まれる…のだというのです。
プレゼントされたものを身につけることが重要なんだそうで、それで、クリスマスに「赤い下着をプレゼントする」のが習慣づけられているのだとか。
なんだか、ランジェリーショップの陰謀のように聞こえますが、実は、その歴史は、ローマ時代まで遡るのだと言われています。
「赤」は、富と権力と健康の象徴。
新品の「赤」い下着には、そんな人々の新年に対する大きな希望が込められているのです。
願をかけてつけた下着は、捨てて処分しなくてはならなくて、捨てることで厄を落とす…みたいな感じでしょうか。
意外に、迷信好きなイタリア人。
そして、そんなイタリア人の思う「赤色」は、まさに幸運の印。
来たる新年に、私も願をかけてみたくなるのでした。
下着は、ちょっと…な方は、靴下という手もあるみたいですよ。
2017.12.27
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yuki
イタリア在住20年以上。フリーランスとして、さまざまなサイトでライターとして活躍中。イタリアの魅力と旬な情報を日本に紹介しています。
趣味は、おいしい食材を求めて、いろいろなところを巡ること。

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