フィレンツェの郷土料理といえばいくつかありますが、その中でも冬に欠かせない一皿といえば“リボッリータ”です!
イタリア語で「再び煮込む」という名前のついたこの料理。
もともと、フィレンツェの農民たちの家庭料理で、あまった野菜、硬くなったパンを美味しく食べようと、よく煮込んで作ったスープが“リボッリータ”です。
煮込めば煮込むほど、できたてよりももう一度煮込んだほうが美味しくなります。
リボッリータは家庭料理なので、レシピは家庭によって様々です。
野菜をたくさん使いますが、特にどの野菜を使わなければならないというルールはありません。
(フィレンツェの郷土料理なので、フィレンツェで冬に取れる野菜が中心にはなりますが。)
今回は筆者のイタリア人夫のリボッリータをご紹介しましょう!
この日、夫が用意した野菜は…
玉ねぎ、セロリ、黒キャベツ(カーボロ・ネーロ)、フダンソウ、キャベツ、ニンジン、イタリアンパセリ、ズッキーニ、にんにく。写真にはありませんが、豆の水煮(乾燥豆を使う場合が多いのですが、今回は豆の水煮が家にあったのでそれを使用)も入れます。
写真の右下にあるチューブはトマト凝縮ペースト。もちろん、トマトそのものを使う場合もあります。
材料の野菜を適当な大きさに切ります。
切った材料を鍋にいれて、軽く炒めたあと、水をひたひたになるくらいまで入れ、煮込みます。
水が少なく感じるかもしれませんが、野菜からも水分が出るので、これでOk!
途中、トマト凝縮ペーストと塩を適量加えます。
煮込むこと2時間半!
野菜がトロトロのミネストローネの出来上がり!
これだけでも十分美味しいです。
ミネストローネとして食べたい場合は、このまま食べます。
特に味付けをしているわけでもないのに、塩だけでしっかりした味になっています。たくさんの野菜から出る出汁のおかげですね。
しかし!今回は“リボッリータ”を作るので、まだ料理は終わっていません!
テラコッタの鍋に硬くなったトスカーナパン(塩が入っていない)と豆の水煮を入れます。
そこへ、ミネストローネをたっぷり入れます。
そしてじっくり煮込みます。
ゆっくり煮込むこと約2時間!
リボッリータの完成です!
フレッシュなオリーブオイルを少しだけ上にかけて、いただきます!
大量に作ったので、翌日の晩御飯もリボッリータ!でも再び煮たリボッリータはやはりできたてより美味しかったです!
野菜たっぷりのリボッリータ。とても温かく、優しい味です♪
2017.3.1

shiho

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