もうすぐカーニバルのイタリア。街なかではカーニバルの仮装衣装や、この時期ならではのお菓子が目につきます。
上の写真のシンプルなケーキもこの時期のフィレンツェでだけ食べられるお菓子です。
名前はスキャッチャータ・アッラ・フィオレンティーナ(Schiacciata alla Fiorentina)。
カーニバルの時期にフィレンツェで食べられる伝統的な焼き菓子です。
スポンジケーキンのようなケーキにたっぷりの粉砂糖が降りかかっています。
ケーキ屋さんによってはフィレンツェのシンボルである「百合の紋章」がカカオパウダーで描かれている物も。
この時期のフィレンツェではどこのケーキ屋さんに入ってもこのスキャッチャータ・アッラ・フィオレンティーナを見かけます。
形はこの長方形が定番です。
レシピはケーキ屋、家庭によって変わるようですが、主な材料は小麦後、砂糖、卵、ミルク、オレンジの皮、そしてバターまたはラード。
ラード…そう、豚の脂身を使用したものもあります。知り合いのフィレンツェ人によると、ラードを使ったものの方が伝統的なレシピだとか。ただ、ラードを使った物は少し重いので、食べる人の好みによります。
だから、フィレンツェ人は「あそこのスキャッチャータ・アッラ・フィオレンティーナが美味しい!」、「いやいや、伝統的なレシピで作っているのはあの店だ!」といったように、スキャッチャータ・アッラ・フィオレンティーナのお気に入りのケーキ屋があるようです。
日曜日のランチは、家族そろって食べることが多いイタリア。この時期、スキャッチャータ・アッラ・フィオレンティーナが有名なケーキ屋はお昼前になるとそれを買い求める人たちでいっぱいです!
みんな家族と一緒にデザートとして食べるんですね。
スキャッチャータ・アッラ・フィオレンティーナのお味はと言うと…
見かけよりもふんわり、もっちりした触感で、ケーキ自体はそんなに甘くありません。だから上にたっぷり粉砂糖がかけられているのですね。
意外と軽いので、けっこうな大きさの物を一人で食べられてしまします。
また、シンプルなスキャッチャータ・アッラ・フィオレンティーナだけでなく、生地の間に生クリームを挟んだ物もありますよ。
スキャッチャータ・アッラ・フィオレンティーナ、食べてみたいけど一人で食べるには大きすぎる…と思われる人でも大丈夫。今の時期、ケーキ屋などでは切り分けたスキャッチャータ・アッラ・フィオレンティーナも売っています。
ですので、是非、カーニバルの時期フィレンツェを訪れられる方は美味しいエスプレッソと一緒に、またはデザートワインと一緒にスキャッチャータ・アッラ・フィオレンティーナを味わってみてくださいね。
この時期限定ですよ!
2017.2.8

shiho

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