3月4日の総選挙以来、なかなか首相が決定しないイタリアで、ほんの少し前、こんな落書きが話題に上りました。
ローマの街角に、突然現れたそれは、どこの政党がどこと組むのかを面白おかしく表現されたストリートアートです。
もちろん、落書きは違法ですから、速攻、消されてしまいました。
思えば、フィレンツェにも、街角のあちこちに、いろんな落書きがあります。
その多くは、こういった文字のものですが、中には、消してしまうには惜しい気がするものもあります。
例えば、交通標識にデザインしてしまうもの。
本当はいけないものなので、地方によっては、厳しく罰せられるらしいですが、フィレンツェにお住いのアーティストらしく、街のあちこちで見かけます。
これは、壁にではなく、壁に取り付けられた電気系統のパネル上にデザインされたもの。
とっても可愛らしい落書きもあります。
落書きを消した上から描いていますが、可愛くて、消してしまうには残念な気さえします。
同じ方の作品。
本当はいけないけど、ついつい、可愛いと思ってしまいます。
こんな落書きをどこか活かせる場があればいいと思ったりしますが、ストリートアートって、そもそもが、公共の場。
消したり描いたり、いたちごっこです。
これもいつか消されてしまうんだろうな…と思いつつ、しばしの間、ほっこりする私はただの通行人ですが…。
2018.4.24
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yuki
イタリア在住20年以上。フリーランスとして、さまざまなサイトでライターとして活躍中。イタリアの魅力と旬な情報を日本に紹介しています。
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