フィレンツェ市内から車で15分ほど行った丘の上に、トスカーナ大公フランチェスコ1世・デ・メディチ(1541~1587年)が愛人ビアンカ・カッペッロのために建てたVilla Demidoff(デミドフの別荘)があります。
この別荘は広大な庭を持ち、フィレンツェの町から離れたところにあるため、自然もとても豊かです。
Villa Demidoffの庭は一般に公開されており、休日などはピクニックをする親子連れなどで賑わっています。
Villa Demidoffのシンボルともいえる、ジャンボローニャ作の「アペンニン」の巨像。
400年以上も前から、この巨像はここでフィレンツェを見つめてきたんですね。
アペンニンの巨像の後ろに回ると…巨像の後頭部のところにはドラゴン、その下には洞窟が現れます。
Villa Demidoffは上にも書いたように、実験や錬金術に興味を持っていたフランチェスコ1世・デ・メディチが自分の夢の実現のため、そして愛人ビアンカ・カッペッロのために建てた別荘です。そのため、別荘の広大な敷地内にはいろいろな芸術作品やからくりがあり、自然と当日の技術が融合した姿を見ることができます。現在でも、大変興味深い、見所がたくさんある公園なのです。
庭園内にあるボンタレンティの礼拝堂。
小さな礼拝堂で、中はシンプル。
ムニョーネの洞窟。
パッジェリア(デミドフの別荘)。
建物にはメディチ家の紋章が。
扉が開いていたので、中を少しのぞいてみると、現在は会議室として使われているようで、大きなスクリーンや、椅子がたくさん並べてありました。
置いてあったアンティークの家具にはフィレンツェのシンボル百合がたくさん刻まれていました。
黄色い花が咲く野原には馬と男の子、女の子の像が。
こうした演出もなかなかかわいいですね。
ほかにも、“キューピッドの洞窟”や“ジュピターの噴水”などなど、たくさん見所はあるのですが、広すぎてこの日は全部見て回ることができませんでした。
ゆっくり散歩しながら庭園内にある芸術の数々を見て回るのもいいですし、何もしないで野原の上にシートを敷いてピクニックするのもいいですね。
トスカーナ大公フランチェスコ1世・デ・メディチが愛した場所。
一度、訪れてみてはいかがでしょう?
2015.7.8

shiho

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