日曜日の朝、フィレンツェの中心地から足をのばし、メディチ家別荘の庭園にお散歩に行ってきました。
そのメディチ家別荘というのは、フィレンツェ市のカステッロという地区にあるVilla di Castello
(ヴィッラ・ディ・カステッロ)で、Villa Reale(ヴィッラ・レアーレ)とも呼ばれています。
16世紀に造られたこのメディチ家別荘は、現在、別荘の建物の中は一般公開されていませんが、別荘の庭園は一般公開されています。
この庭園というのが大変美しく、イタリアの庭園を代表する造りと言われています。
また、2013年には“イタリアで最も美しい庭園”とも称され、「メディチ家ヴィラ群と庭園」として世界遺産に登録されました。
庭園を歩いていると、庭園中央にある大きな噴水が目をひきます。
大理石の噴水には細かな彫刻がほどこされています。
そして、噴水の上場には“ヘラクレスとアンタイオス”の銅像。
他にも、庭園内には多くの彫刻があり、庭園を華やかに飾っています。
また、色鮮やかな花々、そして大きなテラコッタの鉢に植えられた柑橘類の木からは、すがすがしい香りが漂ってきます。
庭園の奥には庭園のもう一つの見どころ“動物たちの洞窟”があるのですが、現在修復中で見ることはできませんでした。
“動物たちの洞窟”がある壁の左右には庭園の上へと続く階段があります。
階段を上ると庭園全体が見渡せるとともに、遠くにはフィレンツェの町を見ることもできます。
更に、奥へと入っていくと、そこはまるで森のような場所。
この森も別荘の敷地で、緑豊かな森の中には、池や噴水などがあります。
その一つ、“1月の泉”(La Fontana del Gennaio)。
泉の中央の岩の上には巨人像が。
もともとこの巨人像は噴水で、頭のところから水が出ていたそうです。
老人が両手で寒さをこらえるその姿は正に“1月の泉”ですね。
フィレンツェの中心から車で10分ほどでたどり着く自然豊かなヴィッラ。
午前中に行ったからか、他に誰もおらず、庭園を独り占めできました。
なんて贅沢!
これも、フィレンツェだからこそできる贅沢です。
Villa di Castello
Via di Castello 47, Localita Castello, 50141 Firenze
2016.6.15

shiho

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