聖母像 フィレンツェの受胎告知画(その1)新着!!
宮下規久朗氏『聖母の美術全史 信仰を育んだイメージ』(ちくま新書、2021年6月)。古くは、3世紀後半のローマのカタコンベにみられる聖母像から、ヨーロッパの植民地となった南米などにおける聖母像、インド・中国・日本への伝 […]
疫病と絵画(その3)ペストと画家
ペスト、フィレンツェといえば、すぐに思い出すのは、14世紀半ばのボッカッチョの物語集『デカメロン』(原作1348-53年。日本語訳は各種。講談社文芸文庫に河島英昭訳)。大流行したペストを避けて、フィレンツェ郊外に引きこ […]
疫病と絵画(その2) ペスト、聖セバスチャン
フィレンツェで見る聖セバスティアヌス 前回ふれたマクニール『疫病と世界史』に、「ペストの予防を目的とするカトリクの儀式では、聖セバスティアヌスへの祈りが中心となった。矢に射抜かれた瀕死の聖人は、その死がペスト感染の見え […]
疫病と絵画(その1)ペスト、「死の勝利」
ペストの衝撃と絵画 アメリカの歴史家マクニールの名著『疫病と世界史』(上・下2冊、中公文庫)によれば、1347年から50年にかけてのペストの最初の大流行で、ヨーロッパ全体のペストによる死亡者数が、全人口の約三分の一にな […]
ダンテの家、『神曲』、 サン・マルティーノ礼拝堂とロッビア
フィレンツェのドゥオーモとウフィツィ美術館とのちょうど中間くらい、ダンテ・アリギエーリ通りに面して、「ダンテの家」があり、博物館になっています。ダンテ・アリギエーリ(1265-1321)がここで生まれたとされているとこ […]
ジョルジョーネの絵「男性の肖像」
東京・上野の西洋美術館で「西洋絵画、どこから見るか? ルネサンスから印象派まで」展を見ました。(2025年3月11日〜6月8日。その後は、京都に巡回) ごく一部だけですが、紹介します。 展覧会入り口で 今回の展覧会 […]
カラヴァッジョ(その8)
カラヴァッジョとミケランジェロ 宮下規久朗氏の『西洋絵画の巨匠11 カラヴァッジョ』(小学館、2006年)は、カラヴァッジョ作品を見る際には、画像も大きく、じつにありがたい画集です。しかも、それぞれの絵に解説が付けられ […]
「美しきシモネッタ」展を観る
東京・大手町にある丸紅ギャラリーで、ボッティチェリの「美しきシモネッタ」展(2025年3月18日〜5月24日)が開催されています。展示されている絵画の現物は「美しきシモネッタ」(丸紅ギャラリー所蔵)だけという展覧会です […]
カラヴァッジョ(その7)
フィレンツェとカラヴァッジョ作品 カラヴァッジョとフィレンツェの関係といえば、1592年にミラノからローマに移ったとき、彼がフィレンツェに立ち寄った可能性はあります。彼がフィレンツェを舞台に活動したという形跡はないので […]
カラヴァッジョ(その6)
カラヴァッジョの後世への影響 この連載の(その1)で、カラヴァッジョ作品《キリストの埋葬》は、「ルーベンスにはじまり、フラゴナール、ジェリコー、セザンヌにいたる幾多の画家たちによって模写されてきた」ことにふれました。こ […]