イタリアは、世界遺産の数が世界で最も多く、魅力あふれる国です。
いつかイタリア旅行をしたいと思っているかた、旅行の計画があるかた、もう1度行きたいかた。イタリア旅行の前に知っておきたいことをおさえておけば、イタリア旅行がもっと楽しいものになるでしょう。
イタリア旅行の前に知っておきたいことを、基礎編、ホテル編、レストラン編、観光編にわけてご紹介します。まずは、基礎編です。

イタリア旅行の前に知っておきたいこと 基礎編

1. おすすめシーズンとは

気候からみるおすすめシーズン

ミラノ、ヴェネツィア、フィレンツェ、ローマなど、観光の街の旅行には、4〜6月、9月、10月がおすすめです。気候が寒すぎず暑すぎず、観光もしやすく、イタリア旅行をより満喫できるからです。(海のリゾートには7月~8月、カーニバル見物には2月、年越しなど、旅行の目的によって異なる場合もあります)
ワイナリーに行くのも、4〜6月、9月、10月がおすすめです。

イタリアは「太陽の国」。7月、8月は、気温が40度近くまで上がる日も多く、歩き回る観光はしんどいです。
太陽の国とはいえ、12月~2月は最低気温が0度近く、最高気温が10度以下の日も多く、寒いです。
12月、1月は日が短く、16時すぎには暗くなりますので、アクティブに活動できる時間も短くなります。
11月は雨が比較的多く、どんより曇った日ばかりで、せっかくの景色も曇り空ということが多くあります。

ハイシーズン、ローシーズンとは

3月~10月はハイシーズン、11月~2月はローシーズンとされます。
ローシーズンがおすすめではない、というわけでもありません。
ローシーズンのメリットもあります。

<ローシーズンのメリット>
・フライト代、ホテル代が安い
・観光者が少ないため、美術館なども混雑していない

混雑する時期

イタリアは観光大国ですから、ハイシーズンの間は混雑します。
また、イタリアの大型連休となる時期は、混雑します。

<イタリアの大型連休>
・クリスマスから1月6日まで
・8月15日の週
・イースター(移動祝日。3月~4月ごろ)前後

ミラノやフィレンツェで開催されるファッションなどの世界的展示会の期間は、ホテルが予約しづらく、ホテル代も非常に高くなるので、展示会スケジュールをチェックするとよいでしょう。

2. お得な両替方法

キャッシュレスが進んできているとはいえ、旅行には現金も必要です。あなどってはいけない両替時のレートと手数料。どこで両替すればお得になるのかを知っておけば、あなたも旅上級者です。

現金が必要な場所

<現金が必要な場所>
・タクシー(クレジットカードで支払うことができない場合があります)
・バスの切符
・少額のお買い物(バールでのコーヒー1杯など)
・有料トイレ
・チップ

両替ができる場所

<両替ができる場所>
・日本の銀行
・日本の空港
・イタリアの空港
・イタリアの銀行
・宿泊ホテル
・街なかの両替所

どこで両替するのがお得か

では、どこで両替をするのがお得なのでしょうか?
結論は、イタリアでの両替はレートが悪く手数料も高いため、日本での両替がお得です。
とはいっても、日本で多額の現金を両替してイタリアに持参するのも、スリなどのリスクがあります。多額の現金を持ち歩くのは避けましょう。
イタリア現地で両替する必要がある場合は、比較的レートがよく、手数料が低い銀行がおすすめです。ただし、銀行は、営業時間が短いため、営業時間をチェックする必要があります。

おすすめできない両替場所

一番おすすめできないのは、ホテルでの両替です。レートが悪く、手数料が高いからです。
ホテルで両替するくらいならATMでのクレジットカードのキャッシングのほうがお得です。PLUSまたはCIRRUSマークのあるクレジットカードは、PLUSまたはCIRRUSマークのついているATMでのキャッシングが可能です。たいていのクレジットカードにはPLUSまたはCIRRUSマークがついているので、いざとなったらキャッシングという手があります。

両替するときの注意事項

日本で両替するときには、お札の種類(額)を選ぶことができます。5、10、 20、 50、 100、 200、 500ユーロのお札があります。
100ユーロ以上のお札は、お札の額以上のお買い物をするとき以外は、「おつりがない」と断られることがあります。
少額のお買い物用の現金は、50ユーロ札までにしておくのがおすすめです。

3. いまさら聞けないチップの渡し方

日本ではなじみのないチップ。イタリアでは、チップは義務ではありませんが、快いサービスを受けた際にチップを渡すことができるとスマートです。(サービスに満足しなった場合は、チップは渡さなくてかまいません。)

チップの目安

・ホテル
ホテルで部屋に荷物を運んでもらったとき 1つにつき2ユーロ程度

・タクシー
料金の5%程度
細かく計算する必要はありません。たとえば、28ユーロだったときに30ユーロ渡して「おつりはいりません」と言うとよいでしょう。

・レストラン
カジュアルなレストランの場合 5%程度
高級レストランの場合 10%程度
細かく計算する必要はありませんので、きりのよい数字(5ユーロ、10ユーロなど)がよいです。

イタリア旅行を計画しているかたへ

イタリアのなかでも、フィレンツェは魅力の多い街です。ルネッサンス芸術があふれる街もすばらしいですが、フィレンツェの魅力は街だけではありません。車で30分ほど走ると丘陵地帯にブドウ畑が続く風光明媚な景色が広がります。
フィレンツェを州都とするトスカーナ州は、ワインの産地です。世界に名を馳せるワインと、その土地ならではの郷土料理、職人気質のワイン生産者の話。ワイナリー体験をしたいかたはフィレンツェ・イン・タスカのワイナリーツアーをぜひチェックしてみてください。
いつまでも心に残る旅になることをお約束します。