イタリアは、世界遺産の数が世界で最も多く、魅力あふれる国です。
いつかイタリア旅行をしたいと思っているかた、旅行の計画があるかた、もう1度行きたいかた。イタリア旅行の前に知っておきたいことをおさえておけば、イタリア旅行がもっと楽しいものになるでしょう。
イタリア旅行の前に知っておきたいことを、基礎編、ホテル編、レストラン編、観光編にわけてご紹介します。今回は、レストラン編です。

知らなきゃ損!レストランのマナーとルール

コースで食べる

イタリア料理は、前菜(アンティパスト) → 第一の皿(プリモピアット=パスタやリゾットなど) → 第二の皿(セコンドピアット=メイン料理。肉や魚) → デザート(ドルチェ)の順で一皿ずつ食べていきます。
前菜を少し残しておいて、次の料理を食べてからまた前菜を食べるということはできません。
今食べている料理を食べ終わらないと次の料理は出てきません。サービスが遅いというわけではないので、今の料理を残して次の料理を食べたい場合は、お皿の上にフォークとナイフをそろえておいておき、食べ終わったという意思表示をすると、お皿をさげてくれます。

次の料理を食べるまで少し時間をおくのが通常ですので、今のお皿がさげられても、次のお皿がすぐ出てくるわけではありません。ここでも、「サービスが遅い」と思ってはいけません。

夕食は二皿以上たのむのが一般的です。そのため時間がかかることになります。特に高級レストランでは料理が供されるまで時間がかかりますので、時間に余裕をもちましょう。

水は有料

イタリアのレストランでは、無料の水は提供されません。ミネラルウォーターを注文します。
ミネラルウォーターは、スティル(naturale(ナトゥラーレ))とスパークリング(gassata(ガッサータ))があり、必ずどちらか聞かれますので、どちらかを選択します。
高級レストランでは一人一人が好きな種類の水を選ぶことができます(一人ずつサーブしてくれます)。カジュアルなレストランでは、2~3人でスティルかスパークリングのどちらか一方を選ぶ方式です(大きなボトルが出てきてシェアします)。

デザートとコーヒーは一緒に出てこない

イタリアでは、デザートを食べた後にコーヒーを飲みます。デザートとコーヒーは同じタイミングでは出てきません。デザートを食べ終わってから「コーヒーはいかがですか?」と聞かれ、デザートのお皿がさげられてからコーヒーが出てきます。
なぜデザートにコーヒーを合わせないかというと、デザートにはデザートワインを合わせる文化があるためです。デザートワインのオーダーは必須ではありませんので、デザートだけでももちろん大丈夫です。

食後のカプチーノはNG?

イタリアでは昼食や夕食時にカプチーノを飲みません。なぜなら、カプチーノは朝食やおやつタイムに飲むものとされているためです。
マナー違反になるわけではありませんので、飲みたいかたはオーダーしてももちろんOKです。ただ、「常識外れ」と思われることが多いため、郷に入っては郷に従え、食後にカプチーノを飲むことはあまりおすすめできません。

お会計はテーブルで

イタリアのレストランでは、一般的にテーブル会計です。
手をあげるか目配せでスタッフに合図し、サインを書くようなジェスチャーをしましょう。サインを書くようなジェスチャーが「お会計をお願いします」という意思表示です。
または「お会計をお願いします(Il conto, per favore.(イル・コント・ペル・ファヴォーレ))と言うこともできます。

お会計をお願いしても、すぐには伝票を持ってきてくれませんので(すぐにチェックを持っていくと失礼にあたるとする文化があります)、時間に余裕をもってお会計をお願いしましょう。

(レストランによっては、レジ会計の場合もあります。)

金額をきちんと確認する

お会計がきたら、注文していないものが記載されていないを確認します。
故意か単なるミスか、間違っている場合もありますので、きちんと確かめましょう。

Coperto(コペルト)はテーブル料のことで、ほとんどのレストランでチャージされます。コペルトはレストランのレベルにより異なります。高級レストランでは、コペルトのほかにサービス料がチャージされるところもあります。

イタリア旅行を計画しているかたへ

イタリアのなかでも、フィレンツェは魅力の多い街です。ルネッサンス芸術があふれる街もすばらしいですが、フィレンツェの魅力は街だけではありません。車で30分ほど走ると丘陵地帯にブドウ畑が続く風光明媚な景色が広がります。
フィレンツェを州都とするトスカーナ州は、ワインの産地です。世界に名を馳せるワインと、その土地ならではの郷土料理、職人気質のワイン生産者の話。ワイナリー体験をしたいかたはフィレンツェ・イン・タスカのワイナリーツアーをぜひチェックしてみてください。
いつまでも心に残る旅になることをお約束します。