雨降りのある日。フィレンツェ歴史地区の真ん中。時々通る小さな広場にある小礼拝堂の扉が開いているのを初めて見たので、中に入ってみることにしました。
小礼拝堂の名前はブォノミニ・ディ・サン・マルティーノ小礼拝堂。
15世紀に建てられたものです。
とても小さいですが、小礼拝堂内にはルネッサンス期の作品の数々がありました。
祭壇にはアンドレア・デル・ヴェロッキオ作の陶器でできたサンタントニーノの胸像。
視線を少し上に向けると、鮮やかな色のフレスコ画が目に飛び込んできます。このフレスコ画はギルランダイオの工房によるものだそうです。
また、壁にはデッラ・ロッビアの工房による陶器のメダイヨン。
そして、ペルジーノ派の絵も。
12年ほどフィレンツェに住んでいますが、この小礼拝堂のことは知りませんでしたし、もちろん中に入ったのも今回が初めてでした。
長い歴史があり、ルネッサンス期の芸術家たちの貴重な作品が置いてあるのに、ガイドブックには決して載っていない、12年住んでいても知らない、そんな小さな教会や礼拝堂が、この町にはまだまだたくさんあるのでしょう。
いつまでたってもこの町は、嬉しいサプライズを与えてくれます。
ブォノミニ・ディ・サン・マルティーノ小礼拝堂(Oratorio dei Buonomini di San Martino)
住所:Piazza San Martino – Firenze
10:00~12:00、15:00~17:00(金曜日の午後と日曜日は閉まっています)
2016.7.13
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shiho
フィレンツェに2004年より在住。フィレンツェでイタリア人に日本語を教える日本語教師。
休日は、トスカーナの魅力を探しにドライブ。
おいしいもの、トスカーナの田舎、フィレンツェのきれいなものが大好き。

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