ボッティチェッリの《受胎告知》 前回述べたフィリッポ・リッピは、サンドロ・ボッティチェッリ(1445-1510)の師でもありました。ボッティチェッリはもちろん、ウフィツィ美術館の名品《春(プリマヴェーラ)》と《ヴィーナ […]
フィレンツェ
聖母像 フィレンツェの受胎告知画(その3)リッピ父子
フィリッポ・リッピの《受胎告知》 ベアト・アンジェリコとほぼ同時代のフィレンツェ派の画家がフィリッポ・リッピ(1406-69年)です。リッピは、《受胎告知》のテーマの作品を10作ほど残している(『レオナルド・ダ・ヴィン […]
聖母像 フィレンツェの受胎告知画(その2)フラ・アンジェリコ
フラ・アンジェリコの《受胎告知》 前回みたサンティッシマ・アンヌンツィアータ聖堂のすぐ近くに、サン・マルコ美術館(修道院)があります。 この修道院の修道士の有名人はふたり。ひとりはサヴォナローラ(1452-98年)で […]
聖母像 フィレンツェの受胎告知画(その1)
はじめに 宮下規久朗氏『聖母の美術全史 信仰を育んだイメージ』(ちくま新書、2021年6月)が刊行されました。 古くは、3世紀後半のローマのカタコンベにみられる聖母像から、ヨーロッパの植民地となった南米などにおける聖 […]
ティツィアーノ(その6)《聖愛と俗愛》について
画集などでよく見かけるティツィアーノ作品に《聖愛と俗愛》があります。これは、フィレンツェではなく、ローマのボルゲーゼ美術館にある作品です。 ティツィアーノ《聖愛と俗愛》 Titian, Public domain, v […]
ティツィアーノ(その5)ウフィツィ美術館のティツィアーノ作品
この連載の(その1)で、《フローラ》と《ウルビーノのヴィーナス》にふれましたが、それらはいずれもウフィツィ美術館所蔵のティツィアーノ作品です。ウフィツィ美術館には、そのほかにも、ティツィアーノ作品があります。 ティツィ […]
ティツィアーノ(その4)パラティーナ美術館のティツィアーノ作品
前回述べましたように、ティツィアーノは、君主や教皇の肖像画を描いたのですが、それだけでなく、より広い範囲の人びとの肖像画を数多く描きました。フィレンツェのピッティ宮殿にあるパラティーナ美術館にも、そういうティツィアーノ […]
ティツィアーノ(その2)フィレンツェ派とヴェネツィア派
ティツィアーノに《ダナエ》という絵があります。 ティツィアーノ《ダナエ》 Titian, Public domain, via Wikimedia Commons ナポリ、カポディモンテ美術館 1545-46年 120 […]
ティツィアーノ(その1)フィレンツェを中心に
少し前のことになりますが、2017年1月から4月にかけて、東京都美術館で、「ティツィアーノとヴェネツィア派」展が開催されました。そのときの「目玉」になった絵画が、ティツィアーノの《フローラ》と《ダナエ》でした。(《ダナ […]
ダンテの家、『神曲』、 サン・マルティーノ礼拝堂とロッビア
フィレンツェのドゥオーモとウフィツィ美術館とのちょうど中間くらい、ダンテ・アリギエーリ通りに面して、「ダンテの家」があり、博物館になっています。ダンテ・アリギエーリ(1265-1321)がここで生まれたとされているとこ […]
カラヴァッジョ生誕450年(その7)
これは「フィレンツェ・イン・タスカ」のブログですから、地元のフィレンツェとカラヴァッジョについて少しふれましょう。 フィレンツェとカラヴァッジョ作品 カラヴァッジョとフィレンツェの関係といえば、1592年にミラノから […]