フィリッポ・リッピの《受胎告知》 ベアト・アンジェリコとほぼ同時代のフィレンツェ派の画家がフィリッポ・リッピ(1406-69年)です。リッピは、《受胎告知》のテーマの作品を10作ほど残している(『レオナルド・ダ・ヴィン […]
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ティツィアーノ(その7)ダナエとレダ
ダナエ この連載の(その2)で、ティツィアーノの《ダナエ》にふれました。 ダナエは、「黄金の雨」に変身したゼウスの誘惑によって身ごもりました。ダナエの像を、いろいろな画家が描いています。まずはレンブラント(1606- […]
ティツィアーノ(その6)《聖愛と俗愛》について
画集などでよく見かけるティツィアーノ作品に《聖愛と俗愛》があります。これは、フィレンツェではなく、ローマのボルゲーゼ美術館にある作品です。 ティツィアーノ《聖愛と俗愛》 Titian, Public domain, v […]
ティツィアーノ(その5)ウフィツィ美術館のティツィアーノ作品
この連載の(その1)で、《フローラ》と《ウルビーノのヴィーナス》にふれましたが、それらはいずれもウフィツィ美術館所蔵のティツィアーノ作品です。ウフィツィ美術館には、そのほかにも、ティツィアーノ作品があります。 ティツィ […]
ティツィアーノ(その4)パラティーナ美術館のティツィアーノ作品
前回述べましたように、ティツィアーノは、君主や教皇の肖像画を描いたのですが、それだけでなく、より広い範囲の人びとの肖像画を数多く描きました。フィレンツェのピッティ宮殿にあるパラティーナ美術館にも、そういうティツィアーノ […]
ティツィアーノ(その3) 君主の肖像画
前回、ミケランジェロによるティツィアーノ評をみましたが、色彩を特色とするティツィアーノ作品の評判は高まり、ヴェネツィアは、ローマと並んでヨーロッパ絵画の中心地となっていきます。こういう流れのなかで、ティツィアーノは、肖 […]
ティツィアーノ(その2)フィレンツェ派とヴェネツィア派
ティツィアーノに《ダナエ》という絵があります。 ティツィアーノ《ダナエ》 Titian, Public domain, via Wikimedia Commons ナポリ、カポディモンテ美術館 1545-46年 120 […]
疫病と絵画(その3)ペストと画家
コロナウィルス感染症との連想で、ペストに関することを書いてきました。 ペスト、フィレンツェといえば、すぐに思い出すのは、14世紀半ばのボッカッチョの物語集『デカメロン』(原作1348-53年。日本語訳は各種。講談社文 […]
疫病と絵画(その2) ペスト、聖セバスチャン
フィレンツェで見る聖セバスティアヌス 前回ふれたマクニール『疫病と世界史』に、 「ペストの予防を目的とするカトリクの儀式では、聖セバスティアヌスへの祈りが中心となった。矢に射抜かれた瀕死の聖人は、その死がペスト感染の見 […]
疫病と絵画(その1)ペスト、「死の勝利」
ペストの衝撃と絵画 新型コロナウィルス感染症の拡大につれて、感染症関連の本が売れたようです。 文学作品では、ノーベル文学賞受賞者カミュ(1913-60)の『ペスト』や、『ロビンソン・クルーソー』で知られるダニエル・デ […]
ダンテの家、『神曲』、 サン・マルティーノ礼拝堂とロッビア
フィレンツェのドゥオーモとウフィツィ美術館とのちょうど中間くらい、ダンテ・アリギエーリ通りに面して、「ダンテの家」があり、博物館になっています。ダンテ・アリギエーリ(1265-1321)がここで生まれたとされているとこ […]